昨年くらいから徐々に意識するようになったことがあります。それは、片づけにきちんと向き合うようになってから、自分の好みや興味の対象が変化してきている、ということ。
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◆もの選びの優先順位は「身軽・気軽」
思考が変わると好みや選ぶものも変わってくるというのを、よく感じるようになりました。
アンティーク、骨董と呼ばれるひどく高価なものの収集癖はないけれど、雰囲気のある古い道具や家具、雑貨、古民家などにとても興味を持ったり惹かれていた時期が何年もあります。
味のある食器・道具類を紹介する本・雑誌や古道具店などを見たりするのは今も好きですが、それらを自分の場所に置きたい、所有したいという気持ちは驚くほどなくなりました。
引越しの機会にも古民家的な物件を探したり実際に見たり、雑誌にあるような部屋づくりをしてみたいと妄想したことも。(結局ごく普通の集合住宅に引越したあとも、意味もなく古い家をネットで見ては楽しんでいました。)それが今ではつき物が落ちたようにそんな願望もなくなり、自分の好みの変わりようにとまどいます。
古いものに対する憧れのようなものは、自分にとっては物や場所に対する執着だったのかなと思うように。それと反比例するように、片づけを始めてからモノを減らすこと、手放すこと、コンパクトで身軽に暮らすことに魅力を感じる気持ちが高まっています。
片づけに興味を持たなかったら今のような変化を感じることはなかったと思うと、「片づけ」というのはますます不思議で面白い作業だと感じます。
古いものの魅力に触れたくなったら、近くの古民家カフェも探せるし、京都や金沢のような場所を訪れるのもよいし、自分で無理に何かを所有しなくても気軽に楽しめることはたくさんある。と、今はそんなことを思いながら、より身軽な生活へシフトしていきたいと思います。